海はいのち

海はいのち 　

生協の食材宅配パルシステムのオリジナル商品、長崎県産の海水塩「海はいのち」です。

日本は「塩専売法」によって民間会社が日本の海水で塩を作り販売することが禁じられていたので、この海はいのちも、メキシコから輸入した天日塩をろ過して製造していました。塩専売法が改正され自由化になったのを機に、原料を国産に切り替えてパルシステムのプライベートブランド化されることとなりました。

国産海水を使用するのと同じく重視されているのが、にがりを使用することです。通常販売されている「食塩」は海水を煮詰めてできた結晶のみからできていますが、独自の商品名がつけられた塩にはにがりを使用して作られています。にがりにはミネラル分の栄養が含まれ、塩の味をまろやかにしてくれる役割もしてくれています。海はいのちは、同じ海水からにがりを取り出し、加えることで海水により近い塩を作っています。

また、海はいのちは、独自に開発した薄い平釜を使って、時間をかけてゆっくりと加熱していますので、結晶がフレーク状に仕上がり固まりにくく、さっと溶ける塩に仕上がっています。市販で多く販売されている商品は深さのある釜で大量に作られており、結晶が硬くサイコロ型になり、パルシステムの海はいのちと比較しても溶ける時間が4倍もかかります。

市販されている安価な塩のほとんどが精製塩であり、この海はいのちのような天然の塩とはまったく別のものになります。精製塩は天然塩のミネラルを取り除き化学的に結晶状にしたものを指します。精製塩は99％以上が塩化ナトリウムで構成され、ミネラル分の栄養は取り除かれてしまっています。

塩は毎日の料理でも大量に使用することは稀ですし、それほど頻繁に購入する必要のある調味料でもありません。このパルシステムの海はいのちは手の届かないような高い価格の商品でもありませんので、安価な精製塩を購入するくらいなら、本物の美味しい塩を購入したいと私は思っています。何よりも調味料ひとつでお料理の味はぐっと変わります。

我が家では、この海はいのちを日常の料理から塩麹作り、梅干し作りなど様々な調理に大活躍させています。溶けやすいですので、梅干し作りに使用しても梅酢がたっぷりと上がり梅干しも失敗することなく美味しく出来上がります。塩麹を海はいのちで作っても、味がまろやかに美味しく仕上がります。